帰省とか。その3。
7日の朝。
は、避難所でずっと、眠ったり、起きたりを繰り返していました。(青森で買っていた、本当は帰宅後に食べようと思っていた)お惣菜を食べてから、お昼頃また函館駅へ。
バスは今日も終日運休、……かと思ったら、夜行便だけ出る予定だったとのこと。ただその便は早い者勝ち状態で、既に満席。(後に知った話ですが、その夜行便も、夕方には結局運休に変わったそうです)
そういうことなら、明日は私達も朝から並ばないといけないね、と話して、さて、……さて、これからどうするか。
JRは終日運休。
しばらく駅に座っていれば、今日だけではなく、明日も終日運休が決まりました、とのアナウンス。
どうするの。
さかまたさんが近辺のデパートを廻って、何とか、おにぎりとお弁当を買って来てくれたので、駅のベンチで昼食。
函館で足止めされてからというもの、いっそもう一度青森へ戻った方が良いのでは、と、そんな話も幾度と出たのですが、ここまで来てしまったら、もう戻るという選択肢も選び難くて。
とはいえ、JRは今日も明日も動かない、バスだって、いつ乗れるか分からない。今晩どこかで過ごしたとして、明日、状況が変わる確証なんてない。
いっそ開き直って観光でも出来たら良かったのかもしれませんが、それなりに荷物も多いのと、慣れない環境にどうしても疲労感は拭えず、更にほとんどのお店が閉まっているので、あまり動けずにいました。
いくら考えても、いきなり状況が変わるようなことは思い付かないものの、それでも何かしら考えずにはいられなくて、幾つかのバス会社さんに連絡をしてみたり、色々慌てている内に夜になり、
(こう言うと凄くあっという間だった気もしますが、実際には時間の流れがあまりにも遅くて鬱々としていました。先の分からない状態での一日は、とても、とても長かったです)
やがて駅員さんから、今夜は帰れない人たちの為に、特急列車を休憩室として使わせて貰える、というお話を聞いて。
朝一番でバスの案内所に走りたかったこともあり、今夜は昨日の避難所には戻らず、より近い、そちらにお世話になることに。
後、そういえば。
さかまたさん(同居人、仮名)の家に越して来る前、私は毎回、北海道へ向かうには、新幹線を使っていて。
彼が、そういうのにはあまり乗ったことがない、と言っていたので、いずれ「一緒に電車の旅でもしてみたいね」なんて話していたのですが、
まさかこんなところで、二人並んで電車に座る日が来るとは。
「景色は変わらないけどね」とさかまたさん。
「次に乗る時はホーム以外の景色も見たいですね」と私。
それでも電車の中は、案外居心地が良かったです。落ち着いてご飯も食べられたので、幸いでした。
そして朝、一足早く車両を出て、バスの案内所に走ってくれたさかまたさんから、「朝一のバス出るって!」と、電話を受けた私。
慌てて荷物をまとめて、そのままバスターミナルへ。念願のバスに揺られて、ようやっと札幌へ、帰って来ることが出来たのでした。